熱鍼法によって、施術されている者が感じる感覚・反応には一種独特のものがあります。

 他と比べて特に熱い、または痛いと感じる部分(知覚過敏帯)があればそこを特に刺激する、というのが熱鍼法のアプローチです。
 刺激の際の要訣として
・刺激する皮膚面に対し直角であること、
・先端を皮膚に食い込ませない

というものがありますが、これは人間の皮膚にある痛点や温点や神経の末端は、外界の情報を正確に受け取るため皮膚に対して直角に存在しており、それに対して一番最適に刺激するため、ということからきています。
 皮膚面に対して斜めであったり、食い込ませるように刺激すると、正しい刺激が伝わりません。
 必ず直角に接触すること私たちは「直交」と呼んでいますが、これは熱鍼法に限らず、どのような場合でも相手と正しく触れ合うための基本としております。

 さて、上記の要訣を守りつつ、特に反応がある場所を刺激すると、体が意志と関係なく自然にピクピクと反応したり、ビクンッと跳ねるような反応が起きる場合があります。
 熱鍼器は刺さらない程度ですが鋭く小さい先端を持ち、ヤケドが起きない程度の温度と接触時間で刺激するのですが、時と場合によってはまるで本当にその場に鍼が突き立ったような感覚や、ピリピリと電気を流されたかのような感覚が生じます。

 これまでにそういった刺激に驚いて、こちらの熱鍼器が実際に刺さっているのでは?あるいは電流が流れているのでは?と思わず確認された方もいましたが、温度を下げれば同じような刺激をしても決してそういった感覚が生じないこと、指で先端を触ると熱いだけで電流などは流れていないことを確認して納得していただいたこともあります。
 熱鍼器の先端が丸かったり、温度が低ければ決してそのようなことが起こらないことは、不思議でもあり面白いことでもあります。

 
 昭和5年の『平田式心療法』の図版。
 この後改訂のたびに刺激部位をはじめとして実行要領の書き換えが行なわれましたが、この刺激の際の注意事項は最初から最後まで変更されませんでした。

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