こうして世に現れた『平田式心療法 ― 熱鍼快癒術』だが、彼が学び検証していく過程で身につけた理論とデータの提示、またその一方でシンプルかつ効果的な施術方法、そして平田内蔵吉自身の求道者的姿勢もあって、一躍大ブームとなります。


 実施方法は器具さえあれば誰にも可能なものであり、施術器具である心療器の先端にアルコールを含ませた石綿を詰めて発火、器具先端の外壁が適温になったらそれを使い、病者であれば各症状に対応する刺激部、健康な者であれば適宜全身の任意の場所を刺激します。
 刺激の際の要求も、「皮膚面に対して必ず直角」「先端を皮膚に食い込ませない」「刺激速度は1秒で2~3回」とごくシンプル。

 特にどこを刺激すればよいか分からなければ、とにかく全身を刺激。
 他と比べて特に熱い、または痛いと感じる部分(知覚過敏帯)があればそこを多く刺激してやればよい、というのだからまさに万人のための療術でした。


 心療器(熱鍼器)の画像。
 当時の実験心理学の検査に使われた温点検査器具を簡易にしたつくりのものであったようです。

熱鍼器2



 上の画像は、たにぐち書店から復刻された現在も入手可能な『平田式心療法 ― 熱鍼快癒術』の表紙の一部。
 今後触れる予定であるが、発刊後も平田氏帯(平田式十二反応帯)の発見など重要な追加があり、昭和9年と昭和12年の2度にわたって改訂がなされています。
 こちらの復刻版は昭和12年の第2次改訂版からおこされています。
 
熱鍼器1


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